老眼とICLをどう考える?年齢・見え方・適応検査の確認事項

更新日: /著者:miitaso編集部

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この記事でわかること

  • 老眼と近視を分けてICLの相談内容を整理する方法
  • 遠くが見えることと、近くが裸眼で見えることが同じではない理由
  • 年齢だけで適応を判断せず、眼の状態と生活条件を検査で確認する手順
  • 費用・検査・術後通院・将来の治療を相談する質問

「近視を治したいが、老眼も気になる」「ICLを受けたら近くも見えるのか」と悩む人は少なくありません。ICLは眼内にレンズを入れて近視や乱視を矯正する手術ですが、年齢に伴う近くの見え方の変化まで、単純に消す治療とは限りません。

近視がある人は、眼鏡を外すと近くが見えることがあります。近視を矯正して遠くが見えるようにした後は、近くを見るために眼鏡が必要になることもあります。老眼の程度、仕事で見る距離、読書やスマートフォンの使い方は人それぞれなので、遠方視力だけで希望を決めないことが重要です。この記事は診断ではなく、2026年10月16日に確認した公式情報をもとに、検査前の相談項目を整理します。

老眼と近視は別の見え方の問題

近視は、遠くの対象へピントを合わせにくい状態です。老眼は、年齢とともに近くへピントを合わせる力が弱くなり、近くの文字やスマートフォンが見づらくなる状態です。近視の眼鏡を外すと近くが見える人でも、ICLで遠くを矯正した後に同じ見え方になるとは限りません。

ICLを相談するときは、「遠くを裸眼で見たい」と「近くも裸眼で見たい」を分けて伝えます。医師は年齢、眼の状態、屈折、生活距離、老眼の程度、他の治療の選択肢を合わせて説明します。

希望する見え方相談前に考えること医師へ聞くこと
遠くを裸眼で見たい運転・屋外・会議の距離近くの眼鏡が必要になる可能性
近くを裸眼で見たい読書・スマホ・細かい作業近方視力をどう評価するか
遠近を両方重視眼鏡併用の可否ICL以外の方法を含む選択肢
夜間の見え方も重視運転や光のにじみハロー・グレアの説明と対策

老眼を感じ始めた時期は、年齢だけでなく、暗い場所で見にくい、文字を離して見る、目が疲れやすいなどの生活上の変化も伝えます。

年齢だけでICLの可否を決めない

ICLの適応は、年齢の数字だけで決まりません。日本眼科学会のガイドラインは、屈折矯正手術の前に眼の状態を確認し、合併症、問題点、眼鏡やコンタクトレンズなど他の方法を説明する考え方を示しています。ICL研究会も、年齢の目安があっても、眼の形や病気、全身疾患などを詳しく検査して医師が判断すると説明しています。

40代以降では、老眼だけでなく白内障、水晶体、眼圧、眼底、過去の眼科治療なども確認することがあります。年齢が高いから受けられない、年齢が若いから近くも見える、と決めつけず、検査結果と将来の見え方を相談します。

検査・診察項目老眼との関係
屈折・視力遠方と近方の希望を分けて評価
水晶体白内障など別の治療が適するか検討
眼圧・眼底年齢と既往歴を含めて状態を確認
角膜・前房ICLを置ける眼の条件を確認
生活質問眼鏡併用と仕事上の距離を整理

ICL後に近くを見るための眼鏡が必要になることがある

近視を矯正して遠くが見えやすくなっても、老眼による近方の見づらさがなくなるとは限りません。読書、裁縫、スマートフォン、パソコンなど、作業距離と文字サイズによって、近用眼鏡や眼鏡の併用を提案されることがあります。

近くを見る仕事が多い人は、遠くの視力だけを目標にしないでください。次のような場面を具体的に伝えると、希望する見え方を整理しやすくなります。

  • 一日のうち、画面を見る時間と書類を見る時間
  • 読書やスマートフォンを使う距離
  • 夜間運転の頻度と、対向車のライトへの感じ方
  • 近くの眼鏡を職場で使えるか
  • 眼鏡をかけ外しすることへの抵抗感

「眼鏡を使いたくない」という希望も、遠方・中間・近方のどの距離を指すのかを分けます。結果を保証する表現ではなく、検査で確認できる範囲と、術後に残る可能性のある見え方を説明してもらいます。

老眼が気になる人の適応チェック

次の表は、手術の可否を自分で決める表ではありません。カウンセリングで聞く内容を準備するために使います。

チェック項目自分で整理すること受診時の質問
年齢と視力眼鏡・コンタクトの度数の変化度数は安定しているか
近方視力見にくい文字や距離近用眼鏡の可能性は
眼の病歴白内障・緑内障・手術歴ICL以外の選択肢は
仕事画面・読書・運転復帰後の見え方の注意
夜間視光のにじみ・まぶしさハロー・グレアの説明
将来計画老眼の進行への考えレンズ交換・追加治療の条件

検査前に、現在の眼鏡、コンタクトレンズ、お薬手帳、過去の検査結果を用意します。眼病の治療中や点眼薬を使用中なら、薬名と使用回数も伝えます。

ICL以外の方法も同時に説明してもらう

日本眼科学会のガイドラインが示すように、屈折矯正手術では眼鏡やコンタクトレンズなどの方法も含めて説明を受けます。老眼が主な悩みで、近視の矯正だけでは希望を満たしにくい場合、別の治療や眼鏡の使い分けが適することもあります。

カウンセリングでは、ICLを受ける前提で話を進めるのではなく、次を聞きます。

  1. 自分が困っている距離は遠方・中間・近方のどれか
  2. ICLで変わる見え方と、変わらない見え方は何か
  3. 近用眼鏡を使う可能性はどの程度あるか
  4. 白内障や水晶体の状態に別の治療が適するか
  5. 手術をしない場合の眼鏡・コンタクトの選択肢

説明を聞いたら、希望と実際の見え方の差を自分の言葉で確認します。見積もりだけ先に受け取り、検査・リスク・術後の通院を理解してから決めることもできます。

費用は老眼対策と術後の通院を分ける

ICLの料金は医療機関、レンズの種類、乱視の有無、検査や術後診察の範囲で異なります。近くを見るための眼鏡、追加検査、将来のレンズ交換や別の治療が必要になった場合の費用は、手術費に含まれない場合があります。

費用の確認項目聞く質問
両眼の手術レンズと手術は両眼でいくらか
検査適応・術前・追加検査の料金
薬と診察点眼薬、術後検診、期間と回数
眼鏡近用眼鏡は手術費に含まれるか
将来の変更レンズ抜去・交換の条件と費用
支払い変更老眼や病状で延期した場合の扱い

厚生労働省の医療広告ガイドラインは、自由診療について通常必要な費用、期間・回数、主なリスクや副作用を示す考え方を示しています。「遠くも近くも眼鏡不要」といった一つの説明だけで決めず、見積書と説明書を確認します。

検査後に見え方の希望をすり合わせる

適応検査の結果を聞いたら、数値の説明だけでなく、術後の生活場面に置き換えて確認します。例えば、遠くの視力表が見えることと、薄暗いレストランでメニューを読むことは別の条件です。パソコンの中間距離、スマートフォンの近距離、夜間の道路、屋外のまぶしさなど、具体的な場面を挙げます。

医師へ伝えるメモには、次のような情報を入れます。

  • 仕事で一番長く見る距離と、一日に画面を見る時間
  • 読書、料理、手芸、楽器など細かい作業の有無
  • 夜間運転、暗い場所での見えにくさ、光への敏感さ
  • 眼鏡をかけ外しすることへの希望と、職場で使えるか
  • 片眼ずつ見え方が違うと困る場面があるか
  • 手術後に通院できる日程と、家族の送迎の有無

説明の途中で「裸眼」という言葉が出たら、遠方・中間・近方のどの距離を指すのか確認します。「見える」も、視力表の視認、読書のしやすさ、夜間のまぶしさなど意味が異なります。自分の希望を曖昧なまま契約せず、説明された可能性と限界を復唱して確認します。

老眼の相談では術後の生活制限も見る

老眼の見え方だけを考えて手術時期を決めると、術後の生活条件を見落とすことがあります。ICLは手術後に点眼や診察があり、洗顔・入浴・運動・水泳・運転などの再開時期は医療機関の指示で変わります。読書や仕事をすぐに再開できるか、スマートフォンをどの程度使えるかも、見え方と目の状態を分けて確認します。

生活場面手術前に確認すること
近業・読書近用眼鏡の使用、連続作業の目安
パソコン画面作業の再開、休憩、点眼の時間
車の運転再開時期、夜間の見え方、代替交通
仕事休暇日、診察日、職場での眼鏡使用
運動汗・接触・水中活動の再開条件
外出まぶしさ、保護メガネ、異常時の連絡

老眼が始まった時期に急いで手術をするのではなく、仕事の繁忙期、旅行、出産や転居などの予定と検査・術後通院を合わせます。手術を延期して眼鏡やコンタクトレンズを続けることも、説明を聞いたうえでの選択肢です。

将来の治療を約束として受け取らない

ICLのレンズを取り出せる、交換を相談できるという説明があっても、将来の見え方や治療を保証するものではありません。年齢とともに眼の状態が変われば、追加の検査や別の治療が必要になる可能性があります。レンズ交換や抜去が必要になった場合の判断、費用、保証の対象、対象外の条件を確認します。

将来の説明では、次の質問を残します。

  1. 老眼が進んだ場合、まずどの診察を受けるか
  2. 水晶体や眼底に変化があった場合の連絡先
  3. レンズを交換・抜去する判断をする検査
  4. 保証期間と、保証終了後の診察・手術費用
  5. 他院で治療を受ける場合に必要な記録の受け取り方

手術を受ける院の定期検診だけでなく、以前から通っている眼科がある場合は、どの検査結果を共有するかも確認します。見え方の不満が出たときは、老眼、度数、ドライアイ、レンズの位置、眼底など複数の可能性があるため、自己判断で眼鏡を作り直したり点眼薬を変えたりしません。

検査結果と説明を記録し、家族や同伴者とも手術日・点眼・通院予定を共有しておくと、術後の生活を調整しやすくなります。

老眼とICLに関するFAQ

よくある質問

ICLを受ければ老眼も治りますか?

ICLは近視や乱視を矯正する手術ですが、年齢に伴う近くの見え方の変化まで一律に解決するとは限りません。近用眼鏡が必要になる可能性を含め、希望する距離を医師へ相談してください。

近視で眼鏡を外すと近くが見えます。ICL後も同じですか?

近視を矯正して遠くが見えるようにした後の近方視は、現在の眼鏡を外したときと同じとは限りません。読書やスマートフォンの距離を伝え、術後の眼鏡併用について確認します。

40代でもICLを検討できますか?

年齢だけで可否を決めず、近視の状態、老眼、水晶体、眼圧、眼底などを検査して判断します。ICL以外の方法が適する場合もあるため、複数の選択肢を説明してもらいます。

ICL後は近用眼鏡を使えますか?

必要に応じて眼鏡を併用することは選択肢になります。近方視力や仕事内容により必要性が変わるため、手術前に眼鏡を使う可能性と費用を確認してください。

老眼が進んだらICLを交換しますか?

レンズ交換や抜去の可否・時期・費用は、眼の状態と医師の判断で変わります。将来の治療を保証するものではないため、条件を説明書と見積書で確認してください。

老眼が気になる場合、検査で何を確認しますか?

屈折、遠方・近方の視力、眼圧、眼底、水晶体、角膜、前房などを確認します。検査項目や順番は医療機関で異なるため、予約時に聞いてください。

まとめ

老眼が気になる人は、ICLを「近視を矯正する相談」と「近くの見え方をどうするか」という二つに分けて考えます。遠くが見えやすくなっても、老眼による近方の見づらさがなくなるとは限らず、近用眼鏡を併用する可能性があります。

年齢だけで適応を決めず、視力・屈折、角膜、前房、眼圧、眼底、水晶体、既往歴を検査し、眼鏡や他の方法を含めて説明を受けます。費用は両眼の手術だけでなく、検査、薬、術後診察、将来の変更条件まで確認してください。

基本的な適応はICLに向いている人・受けられない場合の記事、年齢の考え方はICLは何歳からの記事、費用はICLの費用・料金の記事で整理しています。最終的な判断は検査を行う眼科へ相談してください。

出典

この記事は、日本眼科学会「屈折矯正手術のガイドライン」、ICL研究会「ICLとは」、中京眼科「ICL治療」、井上眼科病院「ICL手術」、新宿近視クリニック「ICLの治療の流れ」、アイクリニック東京グループの公式FAQ、厚生労働省の医療広告ガイドライン、国民生活センターの注意喚起を確認して作成しました。URLと確認日はページ上部の sources に記載しています。

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