強度近視のICLは受けられる?度数・検査・費用の確認ポイント

更新日: /著者:miitaso編集部

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この記事でわかること

  • 強度近視でもICLの適応検査を受ける理由
  • 近視度数だけでなく、前房深度・角膜内皮細胞・眼底などを確認するポイント
  • レンズの度数範囲や、度数が強い場合に手術時期が変わる可能性
  • 片眼料金ではなく、両眼の検査・手術・薬・通院費を確認する方法
  • ICL後も強度近視に伴う眼の病気を定期的に確認する考え方

眼鏡やコンタクトレンズの度数が強いと、「ICLでは対応できないのでは」「強度近視だと費用が高くなるのでは」と考えることがあります。ICLは、レーシックでは対応が難しい強い近視や角膜の状態でも検討される治療ですが、度数だけで手術の可否が決まるわけではありません。

ICL研究会は、目の形や病気、全身疾患などによって治療対象とならない場合があり、詳しい検査をもとに専門の医師が判断すると説明しています。この記事は適応の判定や手術結果を保証するものではありません。強度近視の人が相談前に整理したい検査・費用・通院の確認事項を、2026年10月16日に確認できた公式情報からまとめます。

強度近視でもまず適応検査で確認する

強度近視のICLでは、「何Dまで対応できるか」という数字が目に入りやすくなります。中京眼科の公式ページには、近視のレンズ規格度数をおおよそ+6.0Dから−18.0Dとしている案内があります。一方で、製品、乱視の有無、眼の形、医療機関の基準で条件は異なります。数字が範囲内に見えても、検査なしで適応とは判断できません。

日本眼科手術学会の資料では、ICLの適応検査として、屈折検査に加え、角膜厚、角膜内皮細胞数、ドライアイ、前房深度などを確認する例が示されています。レンズを虹彩と水晶体の間に置くため、その空間や眼の状態が手術に適しているかを確認する必要があります。

最初に確認する項目わかること数字だけで決められない理由
近視・乱視の度数レンズ度数の候補製品・乱視・眼の形で条件が変わる
前房深度レンズを置く空間眼の形を測らないと判断できない
角膜内皮細胞角膜の状態年齢や既往歴も含めて評価する
眼圧・眼底眼の病気の有無強度近視に伴う所見を確認する
矯正視力レンズでどこまで見えるか近視度数だけでは見え方を予測できない
眼の病歴既往と現在の状態手術・治療歴で判断が変わる

「−10Dだから自動的に適応」「−18Dを超えたら必ず不可」と自己判定せず、裸眼視力、矯正視力、度数、眼の状態をまとめて医師へ確認します。

ICLとレーシックの適応を同じに考えない

レーシックは角膜を削って近視を矯正する手術です。中京眼科は、強度近視や角膜が薄い人など、レーシックでは適応になりにくい場合にICLが検討されると説明しています。ICLは眼内にレンズを挿入するため、角膜を削らない点が異なります。

ただし、「レーシックが難しい人なら誰でもICLを受けられる」という意味ではありません。ICLにも、レンズを置く空間、角膜内皮、眼圧、眼底、年齢、疾患、妊娠・授乳などの確認があります。PMDAの添付文書には、全身的・眼科疾患などを理由に医師が不適当と判断する場合がある旨が記載されています。

比較する項目ICLレーシック
主な方法眼内にレンズを挿入角膜へレーザーを照射
角膜を削るか削らない削る
強度近視レンズ規格と眼の状態で検討角膜厚や矯正量で制限される場合
適応判断前房・角膜内皮・眼底などを検査角膜厚・形状・眼底などを検査
将来の対応レンズの取り出し・交換を相談する場合角膜を元の厚みに戻す手術ではない

この表は一般的な違いを整理したもので、治療法の優劣を示すものではありません。強度近視の人は、ICLだけでなく眼鏡・コンタクトレンズ、場合によっては他の治療を含めて眼科で相談します。

度数が強いときに確認したいレンズと納期

強度近視では、検査結果からレンズの度数やサイズを決め、メーカーへ発注する流れになることがあります。中京眼科は、近視や乱視が非常に強いなど特殊な度数の場合、レンズ到着まで3〜4か月以上待つ場合があると案内しています。これはすべての医療機関に共通する納期ではなく、在庫、メーカー、レンズ規格、検査日程によって変わります。

手術希望日がある人は、検査前に次を確認します。

  • 自分の度数のレンズ規格に対応しているか
  • 乱視用レンズが必要になる可能性があるか
  • レンズ発注から到着までの見込み
  • レンズ発注後に延期・中止した場合の条件
  • 片眼ずつ手術するか、両眼の日程を分けるか
  • 度数が変わった場合に再検査や再発注が必要か

特殊な度数だからといって、検査を省略して早められるとは限りません。コンタクトレンズの装用中止期間や、視力・度数の安定を確認する検査が必要になる場合があるため、余裕を持って予定を組みます。

コンタクトレンズを外す期間は院へ確認する

コンタクトレンズを長く使っていると、角膜の形状に影響して検査値が変わることがあります。中京眼科は、乱視なしのソフトコンタクトレンズ、乱視ありのソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズで、検査前の装用中止期間が異なる案内を掲載しています。

ただし、期間はレンズの種類、検査の段階、医療機関の指示で変わります。強度近視で眼鏡の度数が合わない場合でも、自己判断で短縮しないでください。検査値が安定しないと再検査になり、レンズ発注や手術日が後ろへずれる可能性があります。

予約前に伝えること確認すること
ソフト・ハードの別装用中止期間の目安
乱視用レンズか追加の中止期間が必要か
1日の装用時間角膜への影響を確認する方法
最終装用日検査日を変更する必要がないか
眼鏡の有無検査期間中の代替視力をどうするか

ICL適応検査の日にコンタクトレンズを外すだけでよいとは限りません。術前検査や手術前にも装用中止が必要になる場合があるため、予約先の指示を紙やメールで確認します。

強度近視では眼底の確認も大切

ICLで遠くが見えるようになっても、強度近視そのものによる眼の変化がなくなるわけではありません。中京眼科の公式案内でも、強度近視による網膜剥離や黄斑部変性症、緑内障などに配慮し、術前・術後検査で目の状態を把握することが重要だと説明しています。

手術を受けるかどうかとは別に、次の症状がある場合は早めに眼科へ相談します。

  • 視野の一部が欠けた、カーテンのような影が出た
  • 光が急に増えた、黒い点や糸状のものが急に増えた
  • 物がゆがむ、片眼だけ見え方が変わった
  • 急な視力低下、強い痛み、強い充血がある

これらは記事の費用比較や手術予約より先に、眼の症状を診察してもらうための確認です。既往歴、過去の眼底検査、治療中の病気や薬を眼科へ伝えます。

両眼費用は度数・検査・通院を分けて確認する

ICLは健康保険の対象外となる自費診療として案内されることが多く、費用は医療機関、レンズの種類、度数、乱視の有無、診療範囲で変わります。中京眼科は近視の度数によって料金が変わる案内を掲載していますが、料金表や条件は更新される可能性があります。

強度近視の費用を比べるときは、片眼の表示価格だけを2倍にしないで、両眼の総額を確認します。

費用項目強度近視で確認する質問
適応検査検査料と、病気が見つかった場合の診察料は
術前検査何回行い、追加検査は別料金か
レンズ近視度数・乱視用で差額があるか
手術両眼の手術料か、片眼ごとか
薬・保護具点眼薬や保護メガネが含まれるか
術後診察何か月・何回まで含まれるか
再検査視力や度数が安定せず再検査した場合の費用
変更・中止レンズ発注後に延期・中止した場合の扱い

見積もりには、強度近視のレンズが通常の料金区分と異なるか、乱視用レンズが必要になった場合の差額、追加の眼底検査、術後に診察回数が増えた場合の費用を含めて確認します。料金を聞くときは、「強度近視の両眼で、検査から術後診察までに通常必要な金額」と具体的に尋ねます。

厚生労働省の医療広告ガイドラインは、自由診療について通常必要な費用、治療期間・回数、主なリスクや副作用を示す考え方を示しています。費用だけでなく、手術を延期する条件や追加診療の範囲も、見積書・説明書・契約書で確認します。

強度近視の適応チェック表

次の表は自分で手術の可否を決めるためではなく、検査前に質問を整理するためのものです。

チェック項目準備する情報眼科で聞くこと
近視度数眼鏡・コンタクトの度数対応レンズの範囲と候補
乱視乱視用レンズの有無乱視をどこまで矯正するか
視力裸眼・矯正視力の過去データ目標とする見え方
角膜角膜疾患や手術歴ICLに関係する所見
前房これまでの検査結果レンズサイズの判断方法
眼底眼底検査の時期・結果強度近視の所見と通院
眼圧緑内障の家族歴・検査歴追加検査や経過観察の要否
コンタクト種類・最終装用日装用中止期間
費用希望時期・両眼か総額・レンズ発注後の条件

検査結果を聞くときは、「適応がありますか」だけで終わらせず、「どの検査結果を根拠に判断したか」「注意して観察する所見はあるか」「将来の眼底検査はどの頻度か」を質問します。強度近視では、手術をするかどうかと、眼の健康を長期的に管理することを分けて考えます。

院へ問い合わせるときの質問文

予約フォームや電話では、次のように伝えると必要条件を確認しやすくなります。

近視度数が強く、ICLを検討しています。度数と乱視の条件、検査前のコンタクト装用中止期間、強度近視で追加される検査、両眼の総額、レンズ発注から手術までの目安を確認したいです。眼底検査の結果や服薬情報を持参する必要はありますか。

聞いた内容は、担当者名、回答日、公式ページのURL、見積書の発行日と一緒に記録します。電話の回答と公式料金表の内容が違う場合は、手術前に書面で確認します。

手術後も定期的な眼の確認を続ける

ICLの手術後は、翌日、1週間後、1か月後、3か月後、半年後、1年後などに検査を行う案内があります。医療機関によって時期や回数が異なり、眼の状態によって追加検査になる場合もあります。

強度近視の人は、見え方が改善した後も、眼底や眼圧などについて定期的に相談します。手術を受けた医療機関の定期検診と、かかりつけ眼科の診察が重なる場合は、どちらで何を確認するかを整理します。検診を自己判断で省略したり、眼鏡が不要になったから眼科へ行かなくてよいと考えたりしないでください。

術後に急な視力低下、強い痛み、強い充血、光の見え方の急な変化があれば、手術を受けた医療機関へ連絡します。次の定期検診まで待つかどうかは、症状を伝えたうえで指示を受けます。

強度近視のICLに関するFAQ

よくある質問

強度近視でもICLを受けられますか?

強度近視はICLが検討されるケースの一つですが、度数だけで決まりません。前房深度、角膜内皮細胞、眼底、眼圧、病歴などを適応検査で確認し、医師が総合的に判断します。

何DまでICLで矯正できますか?

対応するレンズの度数は製品や医療機関、近視・乱視の条件で異なります。公式ページに範囲が掲載されている場合でも、個人の眼の状態を含めて検査で確認してください。

強度近視ならレーシックよりICLがよいですか?

レーシックとICLは方法と適応条件が異なります。ICLが強度近視や角膜の状態で検討されることはありますが、どちらが適するかは眼の検査と希望する見え方を踏まえて医師へ相談します。

強度近視だと手術費用は高くなりますか?

医療機関によっては近視度数やレンズの種類で料金区分が変わります。適応検査、レンズ、両眼の手術、薬、術後診察、追加検査を含む総額を見積書で確認してください。

強度近視のレンズはすぐ届きますか?

度数が強い、乱視用であるなどの条件では、レンズ到着まで時間がかかる場合があります。公式案内には3〜4か月以上かかる例もあるため、検査前に自分のレンズの納期を確認してください。

ICL後は強度近視の合併症も治りますか?

ICLは屈折を矯正する手術であり、強度近視に伴う眼底などの変化を消すものではありません。術前・術後の検査と、急な見え方の変化があるときの眼科受診を続けます。

コンタクトレンズはいつから外しますか?

検査の種類とレンズの種類で装用中止期間が異なります。ソフト・ハード、乱視用かどうか、最終装用日を伝え、予約先の指示に従ってください。自己判断で期間を短くしないでください。

まとめ

強度近視のICLは、対応レンズの度数だけで決めず、前房深度、角膜内皮細胞、眼底、眼圧、矯正視力、眼の病歴を適応検査で確認します。レーシックが難しい人にICLが検討されることはありますが、ICLにも個別の適応条件があります。

費用は片眼の表示だけで判断せず、両眼の検査・レンズ・手術・薬・術後診察・追加検査の総額を確認します。強い度数や特殊なレンズでは、到着まで時間がかかる場合もあるため、手術希望日と発注後の延期条件を予約先へ聞きましょう。

ICLの基本的な適応はICLに向いている人・受けられない場合の記事、費用はICLの費用・料金の記事、持病や服薬は持病・服薬がある場合のICL検査の記事で整理しています。急な視力低下や視野の異常がある場合は、手術の比較より眼科への相談を優先してください。

出典

この記事は、ICL研究会「ICLとは」「日本眼科学会屈折矯正手術ガイドラインの改変について」、中京眼科「ICL治療」「ICL眼内コンタクトレンズ治療」、PMDA「ICL添付文書」、日本眼科手術学会「適応検査の内容」、厚生労働省「医療広告ガイドライン」「医療広告ガイドラインに関するQ&A」、国民生活センター「美容医療サービスを受ける前に確認したいこと」を確認して整理しました。URLと確認日はページ上部の sources に記載しています。

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